2015年8月2日日曜日

訪問着と付け下げの違い~帯や きものの紋様

 むらたや 綴り 

  
帯やきものの文様について

四君子・・・竹・梅・蘭・菊の四つを揃えた文様を言います。
いずれも姿が高貴なところから、君子になぞらえて
中国で尊ばれたものが、日本に伝わりました。
今日では、古典的で上品な吉祥文様として、
きものや帯に数多く用いられています。
花の丸に形づけられたり、地紙の中に入れたりと、
様々に図案化されています。

他に気品がある草花を取り合わせたものに、
四愛や四友があります。
四愛は「菊・蓮・梅・蘭」で四友は「梅・松・蘭・竹」です。
あるいは、「玉椿・蝋梅・水仙・山茶花」もあり、
水墨画の画題に用いられます。






    

      
ユネスコ無形文化遺産 
越後上布・小千谷縮布技術保存協会


  
 夏帯です。芭蕉布等にあわせたら良いと思います。




むらたやの知恵袋

訪問着と付け下げの違い


よくお客様から質問をされることがあります。
『訪問着と付け下げどう違うの?
どれが訪問着でどれが付け下げ?』
よく、お客様に聞かれます。

訪問着は、袖から胸、肩、裾にかけて、

一枚の絵画の様に模様が染められてます。

付け下げは、訪問着に近いきものです。

しかし 絵羽模様(縫い目の模様がすべて繫がっている)
ではありません。
仮絵羽(反物をきものの形に仮縫いをしたもの)に
しないで染めたものを着尺といい仕立てると
付け下げや小紋になります。

着尺は、反物の形で市販されていて、きものの形に
なっていませんので 仮絵羽の形で売られている
留袖・訪問着と区別がつきます。
ここが一番分かりやすく区別ができるのではない
しょうか?







訪問着            付け下げ等




模様で格が決まる

第一礼装に次いで格のある装いを準礼装といいます。
三つ紋、一つ紋の色留袖や、紋付の訪問着、
紋付の色無地などが準礼装です。
こちらは、結婚式の披露宴、お茶会、パーティーなど
さまざまな機会に着て行けるきものです。

訪問着にはさまざまなタイプがあります。
準礼装に向くのは古典柄の品格のある訪問着です。
しゃれ味の強い柄ゆきや、モダンなもの、軽い
ものなどは、紋付にはせず気軽な社交着として
楽しんでください。

付け下げには、ボリュームのある模様で訪問着に
近いものから、あっさりした飛柄小紋に近いものまで
さまざまです。
付け下げは、上前衽の模様は連続していても、衿や
袖、脇の模様が続いていないことがほどんどです。

訪問着と変わらない程、模様に品格がある
付け下げに、訪問着に締めるような準礼装の帯を
合わせるとお茶会やパーティーのような改まった
場所に着て行けます。

細かいことを言えばきりがございませんが、
TPOを考えて色々と着こなしてみたいものです。
それが、粋でおしゃれではないでしょうか。

最近は、何にでも合うきものを・・・
といって求められる方が増えてきています。
しかしそれは、本来難しいことと思います。
だからこそ ここらあたりでは、無地に一つ紋が
無難と考え多いのだと思います。



  







江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
       
       着物 む ら た や  




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