2014年7月31日木曜日

日本の民族衣装である着物の格

江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
     おしゃれキモノむらたや 
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日本の民族衣装である キモノの中には、移り変わる季節が美しく優雅に表され日本ならではこそと認識されています。

季節が薄れてきた現代こそ
《季節》を無視せず、せめてキモノの模様の中にけじめを語り伝えていきたいものです。




春に桔梗、秋に桜 では、不自然です。
 
難しく考えないで、二枚のキモノで春秋を
着分けるとか、 花でも図案化されたもの、 
季節にかかわりのない模様を選び、季節感は
色で表すのも良いでしょう。


着物の格について

キモノは“染め” 帯は” のものが格が上とされています。着物や帯の格は、値段によって決められず 生地 色 柄 による品格、紋の数 などによって定められます。
T・P・Oをわきまえれば、難しく考えなくても良いと思います。ひらめき電球





お勧め品

雪輪の柄模様の訪問着

色は抑え目ですが肩から流れてくる
枝の花が生きている訪問着です。

左右違う色の中に花々が描かれていて
私の一押しの訪問着です。




桜の花は日本の象徴ですから
今は、いつの時期に着られても良いです。
花はすべて刺繍で手が込んでいる訪問着です。



現在・・・・
結婚支度として実家の紋をつけた留袖・喪服・無地等をご用意して嫁ぐ・・・・・これが一般的と言われておりますが、地方によっては 婚家の紋をつけて嫁ぐところも有ります。

地域によって異なる風習がある場合がございますので、最近は 先方に問い合わせ婚家の紋をつける方が増えてきました。 

現代では、家紋を大切になさっている方以外は、 家紋と言うより形式に考えられたり、装飾のように思われて 好みの紋をつけられている方もいらっしゃいます。


寒染で染めた喪服のセットです。


初めて作る着物は紋入りが良いと言われます。
男の子は、生まれた時に宮詣り着に紋を入れます。さて、女の子はどうすればいいのでしょう。
そんな疑問が出た時教えて頂きました。

女性は、初めに作る着物は喪服などの紋を入れるおきものです。・・・・と????
正直、おめでたい時に着るお着物が良いのではと思っていましたが、生まれた家を大切にする意味で家紋付の着物をつくられるみたいです。

そして本来なら・・・紋付は、一代限りと言われますが、今は洗い張りをして持たせるご家庭もございます。その辺は臨機応変にされたら良いと思います。





      お稽古用、ちょっとした観劇などに・・・

正絹京染小紋[唐草花模様・ライトブルー色]
正絹京染小紋[唐草花模様・ライトブルー色]
バランスが取りやすく、定番としてお召し頂ける柄ゆきですので、ご年齢も問わず、本当に重宝して頂けるものと思います。
さりげなさの中に、洗練されたハイセンス際立つお品です。


                      正絹全通九寸名古屋帯【山田織謹製】「彩色網目織・間道文様」 ブルーグレー色      
              校倉裂・正絹九寸名古屋帯 【山田織物謹製】 さがら段文・ライトパープル色 

              おしゃれキモノ推薦 【弥栄織物】   九寸名古屋帯  「草花文様・黒色」  
こんな感じで合わされても良いと思います。



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2014年7月26日土曜日

江戸小紋の魅力

江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
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最近弊社のお客様で、『やはり江戸小紋はいいわね。』・・・という言葉をお聞きします。
皆様、江戸小紋は高いと分かっていらっしゃる方が殆どですが、なぜ高いのかまでは、
まだまだ浸透していないようです。


江戸小紋の魅力

細かくて精緻な柄と、文様の多様性です。
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鮫や行儀、角通しと言った基本の小紋や
縞、草花、道具、幾何、文字・・・ 柄行には限りがありません。
弊社が染めて頂いている染工芸さんは、12万枚という数の伊勢型紙を
お持ちです。又独自のブランド・・・貞子好みがあり又おしゃれです。
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一見、無地に見えるほどの細かい柄だから、その文様が立ちすぎることなく、
あくまでも控えめでありながら、実は大変にお洒落な柄、
そのさりげなさが、江戸小紋の魅力です。
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シンプルな柄行ゆえに、帯の取り合わせも幅広く
さらっとお洒落着としてお召しになるのならば、染帯や名古屋帯を、
フォーマルにお召しになるのならば袋帯や、格のある名古屋帯を、
さらには紋を入れることで、色無地と同格に近くお茶席などでも重宝にお召し頂けます。
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細かい白の目と相まって出てくる江戸小紋の色目は、
とっても柔らかい品の良い雰囲気のお着物姿となります。
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江戸小紋の生地の両縁には、地色の色が出てきますが
その本来の地色と、生地の中の白と相まってくる色目を比べますと
どれだけおさえた雰囲気で色目が出てきているかよく分かることと思います。
本来の色の半分の濃さと考えられたほうが分かりやすいと教わりました。


さらには、細かい柄の江戸小紋は、同じように柄がつながっているとはいえ
型彫り、染め付けそれぞれの工程では、すべて手で行う作業のため
微妙な力の強弱が付いてきます。
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間近で生地を見ているときには分かりにくいですが、
すこし離れてみたり、お着物姿になったときには
全体に自然とぼかした霞の様に色の濃淡が微妙に現れてきます。

帯合わせ、取り合わせ、顔うつり・・・
全てにその色目の柔らかさが出てくるため
江戸小紋ならではのお着物姿を楽しむことが出来るのです。
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大変難しい技術がことさら出てきて主張するのではなく、
控えめにさりげなく出てくる面白さ
でもぱっと見たときに何とも言えない深み・・
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難しい言葉で説明するのではなく、
お着物姿から自然と伝わってくる、そんな江戸の粋をお楽しみなって下さい。
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     富田染工芸


       

     型紙の上から糊を引く。  


       
         

      


         本日のお勧め   


       往年の名女優・沢村貞子好み【逸品創作小紋】サーモンピンク色


 
【逸品創作小紋】サーモンピンク色
粋な着姿をテレビや映画で披露してくれた沢村貞子さん。
彼女のきもの美は、今でも多くのファン方々にお手本として語り継がれています。
生地は国産の丹後ちり緬を使用。
下の地色にサーモンピンク色を配しながらも、その上に薄いシルバーグレー色をのせて、大小の小雪のような白の点描がとても印象的です。
お楽しみください。
有名百貨店では25万円前後で販売されているお品でございます。

     




   お勧めの帯 

 フォーマルな着方に 
  
   特選西陣袋帯【織楽浅野】謹製《唐花七宝段》 正絹西陣袋帯【にんな織物謹製】「有職唐花」濃茶  こだわりのおしゃれ袋帯

カジュアルな着方に
   校倉裂・正絹九寸名古屋帯 【山田織物謹製】 さがら段文・サーモンピンク色 正絹九寸名古屋帯 【弥栄織物謹製】「片ぼかし・更紗模様」


  
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2014年7月25日金曜日

夏のお着物と帯~夏用江戸組紐

きものむらたや
     

昨日に増して暑い日になりました。外から帰れば第一声が『暑い』です。
店の中は、過ごしやすいと思いきや・・・少し動けば汗が出ます。やはり  夏 ですね。


夏らしい雰囲気にしてみました。









夏物を飾ってます。


麻の着物・麻の名古屋帯・津満里上布・サマーウール・しおりべ紋紗のコート・スリーシーズン用のコート等



麻の生地です。
縦の線が独特で粋に着れます

麻の帯です。
上のお着物に合いますよ。


夏は暑いから着物は着ないと・・・おっしゃられる方がいらっしゃいますが、その時期に合ったお着物を着られると大変粋な感じでおしゃれです。

又着物で出席されると皆様から喜ばれ、褒められます。
昔では当たり前の事だったのでしょうが、今では略式で・・・・と考えたり、気持ちの余裕が無くなったりで、着物を着ようと思わなくなった・・・いえそれ以前に着れないという事が先に立つのかも知れません。

心の余裕・ゆとり・・・・必要ですね。


夏用の帯締め
江戸組です。
パッと見たらえっ夏???
と思えますが、高級夏の帯締め江戸組紐



                  
江戸小紋付け下げ柄付け
  ここで幾つか江戸小紋の柄をご紹介いたしましょう。
    代表的な・・・三役 鮫・格・行儀




















本日のお勧め

私のお気に入りでお勧めのお着物です。
手も込んでますし、価値があります。
帯も良いもので、どなたかこのコーディネイトで
着用していただきたいです。
結婚式やパーティーいざという時のひと品になると思います。




江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
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2014年7月24日木曜日

東京染江戸小紋~伝統工芸の伊勢型紙

江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
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今日は、日差しが強いです。そんな日は、外に出かけるのが億劫になります。

家でごろごろしていたいですね。

でも、ちょっとお出かけしたいという時に・・・・


先日、お食事をしに知人とお出かけしました。その方は、・・・・さすが・・・・

自ら、いざとという時や気分を変えたい時は、お着物を着ていらっしゃいます。

勿論、昨日もお着物でした。

夏の襦袢に、ゆかた地のお着物で、遠目からはゆかたに見えない綺麗なブルーで小紋柄

でした。帯は、羅の帯で、見た目にもとても涼しそうでした。

やはり心がけだなと・・・つくづく感じました。









伝統的工芸品「東京染小紋」

 昭和49年5月25日、経済産業大臣から伝統的工芸品として指定される。
 伝統的工芸品として指定されるには、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に規定される下記に掲げた要件を満たす必要があります。

<指定条件>
日常生活の中で使用されること
製造工程の主要部分が手で作られること
つくる技術の基本が江戸時代までに完成されていること
天然の原材料が使用されていること
製品を作る産地形成されていること









柄は全部で12万点、博物館をもつ染物工房

富田さんの工房といえば、長い歴史の中で受け継がれてきた江戸小紋や江戸更紗などの柄の型紙12万点を保管しています。
保管されている型紙の中には、200年前に作られた大変貴重なものも含まれおります。その豊富かつ貴重な型紙によって「東京そめものがたり博物館」という博物館を運営できるほどです。

通常の製品で使われるのはごく限られたベーシックな柄が多いそうですが、富田さんの工房に保管されている膨大な量の型紙の中には、ユニークな柄がたくさんあります。


   富田染工芸 4                                                                                                                     



 職人技の魅力

職人さん・・・と聞くと、多くの方のイメージは、何代にも渡って伝統技術を守り伝え、自らの技のみで生計を立てている人々ではないでしょうか。

21世紀に入り、私たちはそんな「職人」に改めて魅力を感じるようになりました。

グローバル化や経済至上主義の隆盛といった巨大な波の中で、日本人が見失ってしまった仕事に対する情熱や誇り、そのような大切な思いが、まだ職人の世界には残っていると思います。私たちが職人から感じる魅力の源泉はそこにあるのだと思います。そして、その古き良き職人の仕事を今の社会に再現したい。後世に残していかないといけない。と思っているのでしょう。

確かに職人さんは、企業で働くサラリーマン・OLとは仕事の進め方、職場の環境が異なります。そのため、多くの日本人が忘れてしまった「古き良き何か」を持ち続けているのかもしれません。



 日本人として、着物文化や高度な染めの技術、貴重な型紙たちを未来に残さなければいけない
と感じます。

 
白地に型紙をあてて防染糊をつけます。この時ヘラを動かす力が均等でないとムラになります。一ヶ所が終わったら、継ぎ目に神経を集中させながら型紙を移動させていきます。これを型送りといいます。

江戸小紋は型紙を使用し布地に防染の糊をのせて柄をつけた後に、「しごき」といって地色を染める作業をします。最初に型紙で布全体に糊をのせていくのですが、型紙のサイズはだいたい30cmほど。1反(長さ約13m)の布を染めるには、何度も繰り返し染めていかなければなりません。一枚の型紙を使って隣り合う柄をつなぎ合わせ、ムラなく糊をのせる作業はとても難しく、熟練するまでには10年以上かかります。
一方、刷毛で染め付けていく江戸更紗は、沢山の色を使用するため、何枚もの型を使用して染め重ねて行きます。そのため、一反の布を染上げるのに何百回と染め重ねていかなければなりません。
とても時間を要する作業ですが、染め上がった生地は目を見張るほど繊細で美しく、華麗なキモノへと仕立て上げられていくのです。

伊勢型紙

富田染工芸 3


江戸小紋の柄付けは伊勢形紙(三重県鈴鹿市が産地)を使います。
 様々な彫刻刀を用いて彫り上げられた微細な柄の形紙を送って柄を付けていきます。極めて高度な技術が要求されます。


型紙は何枚かの和紙を発酵させた柿渋で張り合わせ地紙に、錐や小刀で模様を彫ったものですが、この技術は江戸時代からの型紙の産地である伊勢の白子町を中心として、全国で約500人と言われる型紙職人たちによって守られています。
 型紙はあらかじめ水で湿らして使いますが、湿り具合よって微妙な伸縮があるため、白生地に型紙を置いていく際、くるいのないよう柄をつないでいく型染職人の長年の勘がたよりとなります。小紋染を生かすも殺すもこの型付けにかかっていると言ってよいでしょう。



       伊勢型紙を使った東京染江戸小紋

             おしゃれキモノ別注・創作江戸小紋【宝尽くし文様・クリーム色】
   
【宝尽くし文様・クリーム色】
生地は厳選した高級浜ちりめんの「高砂」を使用いたしました。
伊勢の高級和紙に柿渋を塗り制作された「伊勢型紙」
一柄の型紙を作り上げるのに一か月近く要する事も・・。
これは日本人だけが持つ究極の技の世界といえます。
丁寧に伝統工芸技術保持者の職人さんに染めて頂きました。
柄は縁起の良い「宝尽し」のお柄。
江戸小紋は帯とのコーディネートも楽しく着回し度の高さも抜群です。
観劇やお集まり、またお食事会など、どんなシーンにも対応してくれる、まさに上質の一品です。
 


           
         お勧め帯のいろいろ

            特選西陣袋帯 【大庭織物謹製・彩美色紙文・金茶色】
特選西陣袋帯 【大庭織物謹製・彩美色紙文・金茶色】
本物一筋に、その技を磨き現在も多くのファンを持つ、白綾苑大庭の六通の高級袋帯。軽くて締めやすく、丈夫で長く愛用して頂けると、きもの通のお客様からも定評があります。
大胆で鮮やかな色使いですが、俗名「彩美色紙文」の名前通り、色紙の中に四季折々の草花の柄を配置した、流行に左右されない古典柄です。その独特の色使いが帯の柄を立体的な表情に表現してくれました。
帯あわせのむずかしい、加賀友禅の訪問着や、付下げ、また東京初め江戸小紋などに対応してくれる、まさに上質な一品です。 

  






特選正絹九寸名古屋帯【藤原織物・謹製】「紹巴・華唐草柄・総通」 ブラウン色



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