2014年6月12日木曜日

小紋の種類~東京染江戸小紋代表的な柄

江戸小紋・小紋・名古屋帯

専門店   着物の む ら た や
            



 




小紋日本の着物の種類の一つです。
全体に細かい模様が入っていることが名称の由来であり、訪問着付け下げ等が肩の方が上になるように模様付けされているのに対し、小紋は上下の方向に関係なく模様が入っている。そのため礼装、正装としての着用は出来ません(江戸小紋を除く、)。

現在は模様の大きさや密度に関わらず、上下方向関係なく模様が入っている着物は総称して「小紋」といいます。染めの技法によって「紅型小紋」「絞り小紋」「更紗小紋」など多種多様な小紋が存在する。その中で、主な「小紋」の技法として知られるのは「江戸小紋」「京小紋加賀小紋」です。


【東京染小紋】

江戸小紋は、江戸時代に諸大名が着用した裃の染めに由来する小紋です。
現在は伝統柄で基本的には単色染め絹しか使わないという特徴の「江戸小紋」とそれに比べて自由な創作が特徴の「東京おしゃれ小紋」の二種類に分類されています。

江戸時代、諸大名が着用したの模様付けが発祥で、その後に大名家の間で模様付けの豪華さを張り合うようになり、江戸幕府から規制を加えられ、そのために遠くから見た場合は無地に見えるように模様を細かくするようになりました。
結果的に、かえって非常に高度な染色技を駆使した染め物となったのです。又、各大名で使える模様が固定化していきました。
代表的な模様として「」(紀州藩徳川氏)、「行儀」「角通し」があります。
鮫小紋
行儀


角通し
                        

松葉」(徳川氏)
御召し十」(徳川氏)
万筋」、「菊菱」(加賀藩前田氏)      
大小あられ」(薩摩藩島津氏)             
胡麻柄」(佐賀藩鍋島氏)


そんな中、庶民もこの小紋を真似するようになりました。こちらは生活用品など身近にある物を細かい模様にして洒落を楽しんだのです。

江戸小紋でも大名の裃柄が発祥の柄を「定め小紋」、庶民の遊び心から発祥の柄を「いわれ小紋」と言いいます。

江戸小紋は型紙を使って染めるのが特徴ですが、この型紙は江戸で作ることが出来ずに伊勢に注文していました(伊勢型紙)。
現在は染め職人より型紙職人の後継者不足が江戸小紋の問題となっています。

大名が着用していたという経緯から江戸小紋の中でも定め小紋は格式が高くて又、柄は家紋の結晶を意味します。 

裃の柄の大きさも6段階あり殿様に一番近い席に座る上位の家臣が一番細かい柄を着用して下位になるほど柄は大きくなります。7段階以降の家臣は無地の裃を着用していました。これらのことから定め小紋は無紋でも礼装として着られる着物であり、一つ紋つきの色無地よりも格上になると言えます。

「江戸小紋」の名称は1955年(昭和30年)に東京都の小宮康助さんが重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された際に「京小紋」と区別するために名づけられたそうです。


東京おしゃれ小紋

東京染小紋の技法を用いながら現代的な模様・染料を用いたものです。江戸小紋と区別するため東京おしゃれ小紋と呼びます。

京小紋

古くから型染め技法を使って着物を制作していた京都ですが、型染めを駆使した小紋生産が隆盛したのは明治時代以降です。
京友禅の派手な柄いきと型染めを融合させたものを一般的に「京小紋」といいます。基本的には単色染めで、絹しか使わない江戸小紋に対して多色染めであり、様々な生地を用いる。当然ながら一つ一つの柄も江戸小紋より大きく、抽象柄より具象柄が多く、見た目が華やかです。

加賀小紋

「京小紋」の影響を受けて石川県で作られ始めたのが「加賀小紋」であり、色使いに加賀友禅の技法が取り入れられています。
 一方で「江戸小紋」の影響を受けて作られた「加賀小紋」も石川県には存在します。


    東京染江戸小紋 宝尽くし柄            京小紋
おしゃれキモノ別注・創作江戸小紋【宝尽くし文様・クリーム色】正絹京染小紋[丹後ちりめん紋意匠地・花の宴]



江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店   着物の む ら た や

   

 ℡   0856-22-0095 (代表)        
 ℡       0856-22-0098 (ネット専用)            
                          
 mail     murataya@iwami.or.jp          
 kimono-murataya.com
                     

 

            
             


0 件のコメント:

コメントを投稿