2014年10月26日日曜日

江戸小紋を作る工程~型紙のこだわりと江戸小紋の柄

江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
     おしゃれキモノむらたや 
     http://osharekimono.co.jp/ 












江戸小紋のイメージ

若い方にお聞きしたところ『江戸小紋って年配の方が着るきものでしょ。』と
言われました。それは、多分江戸小紋のルーツが武士の裃から来ている
からではないでしょうか。

思えばわたしも幼いころ見ていたテレビの時代劇で必ず目にしていた
江戸小紋柄が目に焼き付いていて、若い方も同じで「江戸小紋は年配の
方をイメージしそしてお値段が高い。」そう感じているのではないでしょうか。


先日、むらたや とお取引のある東京染の専門の工場に出かけて色々と
取材をしてまいりました。

是非その観念を取り払って頂きたいと思い少しずつご紹介していきたいと
思います。


むらたやとお取引させて頂いている工房

都電荒川線の小さな駅「面影橋」で降りて、神田川沿いの遊歩道を進むと
静寂の中に佇んで(たたずんで)いる染め工房です。明治の初めから粋で
モダンな着物をつくり続けておられます。
                            

         
                                  

長い板の作業台がずらりと並び
さらに天井にも作業台がたくさん立てかけてあります。
この場所では型紙の彫刻と型付けの作業を行うそうです。























目糊は糯米粉(もちごめこ)と米ぬかを混ぜて蒸し、練って作ります。


 
こちらが、染料です。 

試験用蒸し器
 
染めた端布を入れて蒸し、思った色になっているかを確かめます。 

 
調整が済んだ色糊がずらりと並んでいます。

  
そしていよいよ型付け作業。
生地に型を乗せ、ヘラで糊を置いていきます。   

  


綺麗な模様が浮かび上がります。
糊が付いたところには染料が付かず、柄が浮き上がるというわけです。


糊を乾かす間に手が空かないよう、長板は天井に立てかけて乾燥させます。
最盛期は1人の職人さんが8枚もの長板を順繰りに型付けしていたとか。
それが回らないようだと「手が遅い!」と先輩から叱られる、というわけです。
厳し~。でもそうでないと熟練した腕は磨かれないのだと思います。


そしていよいよ染めの工程へ。


巻き取り時に染料が移らないように、おがくずがはたかれます。






















 染めが終わったら、染料を定着させるために蒸し上げます。









蒸しの後には糊と余分な染料を洗い落とします。
この工程を水元(みずもと)と言い、その昔は川で行っていたというわけです。

現在では地下水を使って洗い流します。
川での水元が禁止されたのは、東京オリンピックを控えた昭和30年代。
ちなみに現在では年に1回、夏に水元の体験イベントが行われています。



そして最後の工程である乾燥を経て、できあがりです。



出来上がり品です。



















このように手間暇を掛けて仕上げていきます。人の手で・・・・仕上げるのですから
どれだけ大変かお分かり頂けたのではないでしょか。


例で江戸小紋の柄の見本をお見せいたします。

 

代表的な柄
鮫・行儀・角通し です。


























                    本日のお薦め



いかがですか。いざという時の一着になると思います。



江戸小紋・小紋・名古屋帯専門店 
     おしゃれキモノむらたや 
     http://osharekimono.co.jp/ 


                 ℡   0856-22-0095 (代表)
                 ℡       0856-22-0098 (ネット専用)
                 mail     murataya@iwami.or.jp

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