2015年6月12日金曜日

最近のお着物事情~初めての色無地選び

                               
最近のお着物事情

呉服屋に嫁いで20年近くになります。
昔は、着物が売れなくなったとはいえ今ほどではなく
いざと言う時の為に在庫は必要不可欠でした。
今は、どちらかと言うと在庫を持たないお店が増えて
きているように感じます。

お客様も、着物に対して
『着れない・分からない・持ちたくない。』
そのように思い込んでいらっしゃるように感じます。

本当は、着物に対して憧れはあるのだけど、
こんな時は何を着ればいいの?金額は?等々
実際、このように着物がよく分からないから敬遠し
がちなのだと思います。

私共呉服屋がお客様を育て 
又、お客様が我々呉服屋を育てていく。
そうすることによりお客様との信頼関係がうまれ
いざと言う時に頼って頂ける存在になるのでは
ないでしょうか。

最近私はこう思います。
商品を売る・・・だけでなく、何でも相談して頂ける・・・
それは、呉服屋に嫁いでから少しずつ得た知識を基に
信頼関係を築く。そこから始まるのではないでしょうか。


昔、嫁ぐときに沢山の着物を作って頂いた方々が
今まさに“どうしましょう。この着物、着れるようになるかしら。”
そのような相談を受けることが増えました。
先日は、箪笥の整理をしていたら、カビが・・・どうしましょう。
それに身幅が・・・と言われましたので
京都にカビ取りを兼ねて洗い張りにお出しして見積もりを
取ることにしました。
弊社では、必ず見積もりを取りご納得していただき
それから作業に入ります。

初めてなら尚更ですが、お客様は“不安”なのです。

染め替えの時などは、イメージが湧きにくいですので
何度か試験染めをさせて頂き、お見せしてから
ご納得をされてからになります。

手間かもしれませんが、お客様の立場になって考えた
結果の上の作業です。

勿論、気にしないから早く染め替えて・・・と言われれば
そのようにさせて頂きます。

このように、着物事情が昔と変わってきているのは
確かです。
売るだけでなく、あるものを有効活用できるように
ご提案させて頂くのも我々の仕事です。
譲りたい方がいらっしゃれば、そのように仕立て直します。
昔の着物は、打ち上げがしてないものが殆どですので、
譲りたい方の寸法を知った上で、手をかけた方が良いか、
しない方が良いかを見極めます。

私は、昔の着物は良い加工を施してあるものが多いですので
譲れるものはお譲りになられた方が絶対に良いと思います。

今買えば、かなりするような品物が多いですので尚更です。

その方たちは、『勿体無いといですうより、折角作って
持たしてくれた大切な着物だから・・・何とかしたい。』
という素敵なお気持ちの方々です。

お話をお聞きしていると頭が下がります。
また、勉強になります。これからもっと沢山の方々と
お知り合いになり自分自身も磨いて行きたいと思います。



                                 

初めての色無選び

お若い方が一枚目の色無地を誂える時・・・・・
まず、どんな機会に着るのかを考えて品を選びます。
一般的には慶事のみを考えて、色、地紋を選んで良いと
思います。様々な機会に活用できるようにと考えるのは
自然ですが、弔事、つまり色喪服としても着ることまで
考えない方が品選びはしやすいのではないでしょうか。

色は、やはり明るめの方が良いでしょう。
例えばピンク・ローズ・さび朱系の色が好ましいようです。
藤色やグリーン系の色も綺麗ですが、顔映りの良し悪し
がありますのでご注意ください。

生地は地紋が織りだされた程良い光沢のあるものが
お薦めです。改まった時に着ることを考えると、
地紋は古典的な柄が無難です。
パーティーの多い方ならばモダンな地紋も素敵です。
その場合は帯も着物の雰囲気に合わせる配慮が必要
となります。いずれにしても、余り細やかな地紋より
大柄の方が気映えがします。
若いからこそ着られる色、地紋というものがございます。
それが似合う時に着ておくと言うのも大切なことでは
ないでしょうか。
若々しさを損なわない品選びを心掛けて下さい。







   


 


   



     







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