いまさら聞けない着物の知識 ~八掛編~
最近、きものの専門知識を知らないお客様が増えています。
また、売り手側も商品知識にも少々欠けている所があるように
思えます。例えば八掛とは何かを知らない売り手(店員)さんは、
いないと思いますが、何故、八掛と言うのかを知らない人は
多いようです。
実際、少し昔の私も恥ずかしながら意味は知りませんでした。
八掛の八は、衽(おくみ)、前身ごろ、後身ごろ、袖口に
それぞれ左右二枚ずつ、合計八枚に裁った所からつけられた
名称です。
最近では、衿先にも同じ布を用いるようになったので、
現在は、十枚裁ちです。並幅で約4メートル10センチ
裾まわしという言い方をされる方もいらっしゃいます。
衽(9)、袖口(4)、前巾(8-a),後巾(8-b)
それぞれ左右ありますので“8”になります。
よって八掛という名前になりました。
ちょっとしたことですが、知識として知っていて欲しい
そんな事を書いていきたいと思いこのようなネーミング
にしてみました。
そんなことは、常識よ・・・と思われる方も多いと思います。
しかし、知りたくても聞くのが恥ずかしい・・・。
どう聞けばいいか分からない。等と思われている方も
いらっしゃいます。
呉服屋は着物を売るだけではなく、それに伴う知識も
お客様にお教えしないといけないと思っています。
その為には私も色々と勉強をしていきます。
でなければ、お客様に教えて頂くばかりになり、
私に全く説得力がなくなり、お客様から見て興味のない
人間になってしまい信頼がなくなります。
そうならない様に努力していきます。
聞きたいことがあれば、遠慮なくお聞きください。
単衣向きのお着物です。(付け下げ)
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