2015年6月26日金曜日

付け下げについて



付け下げの語源

嫁いだころ“訪問着と付け下げ”の違いが正直

分かりませんでした。

訪問着より気軽に着れる・・・という事と

付け下げは別八掛がつき、訪問着は共八掛が

付いている。それと柄付けは、訪問着の方が

ボリュームがある。

又、仕立てる前は、訪問着は仮絵羽状態で、

付け下げは反物状態ですので違いは分かりやすいと

思います。そんな感じで自分で自分のものさしをつくり

区別をしていました。


『付け下げ』は、着た時に、前から見ても後ろから見ても

柄が上を向いています。花も鳥も上を向くように

あらかじめ計算して柄付けされています。

肩山や衿山などを中心に柄をつき合わせて染めれば

仕立てた時にすべて柄が上を向きます。

 










付け下げが急速に広まったのは、昭和40年代の

初めころではないかと思います。

当時上前の身頃と衽を中心としてあっさりとした

柄付けされた着物でした。

そして、この付け下げの模様が、格(位)を高くして、

訪問着の代わりに着られる迄に至りました。

「肩山や袖山から柄を付けて下げる」とい所からきた

語源ではないでしょうか。



ちなみに、小紋は一方づけといって、板に張った

白生地に端から型紙を送っていくので染めあがった

一反の着尺時の柄は一方方向を向きます。

それを裁ってきものにするのですから、前は上向きに

咲いた花でも後は下向きになります。

後を上向きにすれば前は下向きになります。

上前の身頃を中心に、互い違いに上下を向かせようか

それとも・・・・と考えるのが柄合わせです。

 



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